南日本新聞「かごしま食歳時記」連載中です

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「里いものとも和え」
里芋を里芋であえるお料理です。
今日の南日本新聞「かごしま食歳時記」に掲載しました。

尊敬する石神千代乃さんの本に「ともあえいもころばかし」という料理名で載っていたものを参考にしています。
この本では大正から昭和初期までの料理を紹介していますので、だいたい100年くらい前の料理ですね。
ネットで見ると、同じ料理は出ていますので、鹿児島だけのものでもないし、以前は各地で結構ポピュラーなものだったかもしれないですね。

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243 9月8日
里芋のとも和え
茹でた里芋のうち三分の一をつぶし味噌味の衣にする。残りの里芋はひと口大に切って衣で和える。里芋を里芋で和えるので「ともあえ」。約50年前に出版された「さつま料理歳時記」(石神千代乃著)に大正から昭和初期の味として「ともあえイモコロバカシ」という料理名で紹介されていた。分量の記載はなかったので好みの味にしてみた。
レシピ(4人分)
里いも 500g
砂糖・麦みそ 各大さじ1と1/2
炒り白ゴマ 小さじ2
① 里芋は皮付きのまま、竹串がスッと通るくらいまで茹でる。
② 皮をむき、1/3量をマッシャーかすりこ木などでつぶし、砂糖・麦みそを加えよく混ぜる。
③ 残りの里芋はひと口大に切り②とあえる。
④ 器にもり、いり白ゴマを振る。

『はじめての郷土料理』2刷となりました!

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たくさんの皆様にご購入いただき2刷となりました。
発行日もいい感じですね。

購入いただいたりお友達にご紹介いただいたりと、
さまざまにお力添えいただきありがとうございます!!

燦燦舎の鮫島さんご夫妻、エンガワスタジオの吉国さんご夫妻、
お世話になった方々に心より感謝申し上げます!

「はじめての郷土料理」出版します

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念願の、本屋さんで販売される本を出させていただきます(12月上旬)。
「はじめての郷土料理」鹿児島の心を伝えるレシピ集(燦燦舎)です。


掲載されるすべての料理77品は、それを教えてくださったお一人お一人の「ここにある食材で食べる人のことを思い作る」心意気を受け止めつつ、今の暮らしにも合わせた調理方で、100年先も、「おいしく作れる」ように作成しました。
説明文でわかりにくいところは手順を写真で、写真でもわかりにくいところはイラストで、細かに知恵をしぼっております。


料理写真はエンガワスタジオの吉国明彦さん、吉国あかねさん、イラストは美術作家のさめしまことえさん、史実部分の監修は東川隆太郎さんです。燦燦舎の鮫島亮二さんの「しっかり作れる」編集のおかげで、充実した内容です。

 

燦燦舎のホームページをご覧ください。
予約してくださる場合は、燦燦舎さんでも、私へのメッセージでも、大丈夫です。

san-san-sha.com

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南日本新聞「かごしまフード風土」⑩ー伝えたい「100年レシピ」取材協力・レシピ監修 【志布志市有明・あぶらみそ】

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【伝えたい100年レシピ】⑩ 南日本新聞10月5日掲載
今回は志布志市有明在住、脇田和美さんの油味噌です。
早くに亡くなったお母さんが残された、みそ仕込みやお料理のレシピノートやみそがめを引き継ぎ、穏やかに、強く生きる脇田さんの笑顔が素敵です!!
そして、この油味噌は「チリメンジャコ」入り。
もともと油味噌は、ゴボウ、ニンジンなどの根菜類を油で炒め、みそを加えた常備菜です。

時代と共に砂糖で甘くし、豚肉を加え「豚みそ」になったり、シイタケをたくさん入れて「椎茸みそ」になったりしています。

地域ごとに、その時あるものを保存食として使っていて、おもしろいです。

ふるさと学園様:オリーブ卵の官能調査

f:id:kagosyoku:20201002162618j:plainオリーブ卵のおいしさ比較調査の結果です。
ふるさと学園(日置市)では、作業活動の中の養鶏班でオリーブ卵を生産しています。
平飼いで新鮮なおから・野菜などの餌に加え、
日置市特産のオリーブの搾りかすを加えた餌で育てた鶏が生んだ卵です。
この度、ご依頼があり、そのオリーブ卵のおいしさの比較調査を行い結果をまとめました。ご依頼元に承諾を得て掲載いたします。

南日本新聞「かごしまフード風土」⑨ー伝えたい「100年レシピ」取材協力・レシピ監修 【日置市伊集院・田舎風コロッケ】

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【伝えたい100年レシピ】⑨ 南日本新聞9月20日掲載 
今回は伊集院在住の日高まなみさんの「田舎風コロッケ」です。
日高さんが現在83歳のお母様から引き継いでいるお料理の一つ。
醤油と砂糖で甘辛く味付けした肉と野菜を、煮汁ごとつぶしたジャガイモに加えて作ります。
お母さまは目がご不自由で、日高さんが小学生のころ右目を、その後両目失明されました。
「大変だったはずなのに泣きごとを聞いたことがない」
「不自由な中でも、明るく、工夫して私たちを育ててくれた」
「だから、私は母からもう一歩頑張れる力をもらっている」
という日高さんの言葉が印象に残っています。