霧島市溝辺町の照明保育園様で講演

霧島市溝辺町の照明保育園様で講演
「食べものと子どもの心」~食から伝える思いと命~
コロナ禍最初の年に、計画してくださったのですが、その際は保護者の集まりができなく、職員の先生方向けの講演となりました。
 今年は、保護者向けの研修もできますと、園長先生によんでいただきました。4年越しのお声がけに、うれしい気持ちでいっぱいの講演でした。約100名の皆様ありがとうございました。
子育て真っ最中の保護者の皆様と、私の年齢差は、当たり前ですが、年々開いていきます。
自分が話していることが、「今のリアルな子育てとあまりにもかけ離れ、ピンとこない」のではないか、という不安もあります。
しかし、お話している内容は、すべて、自分が経験し、思い、実行した上で、完全に腑に落ちている言葉でお伝えさせていただいています。
今日、お会いした皆様の中で、少しでも何か自分の内にとどめてくださるものがあったなら、とてもうれしいです。
講演の概要はこんな感じです。
ーーーーーーーー
自分の子どもに親として何を伝えたいですか。
ひとつは、「自分が食べるものを自分で作る」
そして、「食を通して、大事に育てられた思い出を子どもの心に残す」こと。
朝ごはんは今日一日元気ですごしてほしい!という願い「親の心意気」ではないか。
子どもに、あなたが「作ってほしかった」朝ごはんを作ってください。
だけど、きつい時は「ごはん」と「みそ汁」だけでもいいのではないか。
食卓で何を伝えるのか、伝えたいことは何なのでしょうか
食卓を「注意事項や指示伝達」の場にしていませんか
食卓は「人と比較し子どもの自尊心を傷つける」場ではなく、
ましてや「親の愚痴」を聞かせる場でもありません。
食べながら日々の出来事を話したり聞いたり相槌をうったりする、様々な心の動きを経験するかけがえのない時間と空間です。
子どもの前で『ごはんをつくるのを面倒だ』と言わないでください。
子どもにとって「食べる」事は「生きる」事であり、命そのものです。
子育ては楽しいことばかりじゃありません。
でも、縁あって親子になったわが子の心に、
あたたかな食卓の思い出を残してあげてください。
父親、母親にとり、目の前にいる我が子は親自身が
「この子を産み育てる」と覚悟を決めて育んでいる大切な命なのですから。