『かごしま食歳時記』上・下巻 出版します!

昨年1年間、南日本新聞に掲載した「かごしま食歳時記」が、燦燦舎様より書籍化されました!
12月下旬に店頭に並ぶ予定です。
よろしかったら、こちらの燦燦舎様のブログより、ご予約をお願いいたします。
サインご希望の方がいらっしゃいましたら、心を込めて書かせていただきます。

新聞掲載の文章はすべて加筆をし、新聞休刊日にも新規に料理をいれ、毎日365日、365の日々の料理が掲載されています。
大きな出来事はなくても、その日その日の、うれしいことがあったり、少し悲しかったりと、何気ない日常の中で、作り食べてきた料理の数々です。
多くの料理は、私が出会ったたくさんの方々に、直接教わったものです。
有名な料理人や芸能人が出したレシピ集は数限りなくありますが、
この本は、21世紀の初め鹿児島に生きてきた人たちが、親や祖父母から食べさせてもらい、自分でも作り、家族に食べさせ続けてきた料理のレシピ集です。立派な料理名はなくとも、家族の間では「あれ食べたい」で、つながるようなそんな「名もなき料理」を、その思いとともに掲載しています。

本を出版させていただくなど、身に余ることですが、鹿児島の「名もなき料理」を伝え残すことができること、感謝しかありません。
素晴らしい写真を撮影してくださった、エンガワスタジオ様、峯下清孝様、食と心をイラストで表現してくださった さめしまことえ様、そして、大胆で丁寧な編集をしてくださった鮫島亮二様、本当にありがとうございます!!

左『かごしま食歳時記 上巻 一月から六月の料理』

右『かごしま食歳時記 下巻 七月から十二月の料理』

薩摩川内市で講演

薩摩川内市で講演でした。
市民大学中央公民館講座「もっと楽しめる子育て講座」第4回に呼んでいただきました。
生まれ故郷での講演は独特の緊張がありますが(すごく近所の人がいるのではないか)、おおらかに包んでくださる雰囲気をご参加してくださった方々よりたくさん受け取ることができます。
「出身校は、亀山小学校、川内北中、川内高校です」というだけで、どこかで参加者さんに引っかかるものです。

今回の講演の演題は「たべものと心のおはなし」。
自分が伝えたいことは突き詰めてかんがえると、これに尽きるのだな、と気が付き、最近はよく使っている演題です。
「自分が食べるものを自分で作る」
「子どもの心の中に、大切にされた思い出を食とともに残す」
そして
「食のあたたかな思い出が子どもの人生をまもる」のではないか。
という勝手な思いをお話させていただいております。

食育講演:鹿児島県農政部農政課様

「食育は使いでのよい道具」
~この道具を使って人の心を耕すことができる~

鹿児島県農政部農政課主催の、「食と農の指導者研修」(兼 かごしまの食交流う推進セミナー)によんでくださり、「地域の風土・暮らしに根差した食育活動」というテーマでお話させていただきました。

食農体験がメインでしたので、霧島食育研究会で18年前から継続して取り組んでいる「霧島里山自然学校」、水俣市の愛林館と共催の「棚田食育士養成講座」などをお伝えしました。

いつもと少し違う見方でのテーマをいただくと、自分なりに、深く考え、「で、結局、何を言いたいんだ」と、自問自答しなんとか答えを出すのですが、
今回の結局は
「食育は使いでの良い道具」「人の心を暖かく・深く・優しく耕すことができる」
そして、伝えたいことは
・身近な食材を選びつづけよう
・自分で食べ物を料理しよう
・子どもにあたたかな食の思い出を残そう
ということでした。

食育講演:鹿児島市保健政策課様

センテラス天文館の図書館で講演でした。
鹿児島市保健政策課からのご依頼です。

子どもさんと親御さんを対象として
「はじめての郷土料理」お話で学ぶ鹿児島の食と心
とタイトルをつけ、50分間のお話でした。

講演の際、内容はもとより、一番大切なのが、時間厳守。
与えられた時間を守ること。今日は時計見ないでちょうど50分でした。
目標は依頼された講演時間を1分も違えずに話しきることです。
図書館内の大きな階段を利用しての講演でしたので、たまたま通りかかった方も聞いてくださっていました。

レジュメも、あらかじめ何をお話するかが分かるように、話を聞きながら書き込んだりできるようにと作ってみました。
2枚目には、鹿児島の食文化を学ぶ本のご紹介と、「鹿児島の郷土料理の学びを広げるアイディア」など、書いてみたのですが、「あら、おもしろそう!!」と、取り組んでくれる子どもさんが、少しでもいらっしゃたらいいのですが。

食育講演:薩摩川内市平佐西コミュニティ協議会様

薩摩川内市平佐西コミュニティ協議会様よりご依頼があり講演でした。

打ち合わせの段階から熱心にご対応くださり、当日も丁寧にご配慮いただきありがとうございましす。
立派な演題の横断幕もありがとうございます!

生まれ育ったところとは少し距離がありますが、接点のある方もいらっしゃり、講演後もあたたかなお声をかけていただきました。
いつもマイスター講座でお世話になっているⅯさんが最前列にいらっしゃったのにはびっくり!ありがとうございます!!

ありがとうございました!!

f:id:kagosyoku:20220127215629j:plain

昨年1月より1年間、南日本新聞に「かごしま食歳時記」を掲載しました。
この間、多くの皆様には「ひろば」への感想をお寄せいただき本当にありがとうございました。

「きいこん」「春菊の白和え」「やっだご」「かからん団子」「かいのこ汁」「カボチャご飯」「いとこ煮」などの料理をはじめ
「みがしき」や「くさぎ」「たけのこ」などの食材への思い出など、
お一人お一人の心の中にある「鹿児島の食」を感じ、うれしく拝見していました。

また、スクラップして季節感を楽しんでいるというお声や、
日々のメニューに活用しているという話も多くいただきました。
さらに「無いものをねだるのではなく有るものを探す」という地元学の発想に共感してくださった投稿も、掲載中の大きな支えになりました。
これからも、先人たちが暮らしの中で作り上げた「食材を大切に、食べる人が喜ぶように、食べやすいように」と心を込めた料理を伝え継いでいきたいと思っています。

霧島ガストロノミー「きりしま食の道10カ条」ブログ

 

f:id:kagosyoku:20211017140750j:plain

きりしまガストロノミー協議会では、「きりしま食の道10カ条」をテーマにブログを掲載しています。
【千葉しのぶ鹿児島食文化スタジオ】では、取材・文・料理を担当させていただきました。


1年ちょっとかけて、様々な角度で食にかかわる方々にお話を伺いました。
10か条にあわせ10人の方をインタビューし、その方にまつわるお料理を、霧島で作られた器に盛りつけて撮影しました。

生きる源である食を中心に置き、「きりしま食の道10カ条」のテーマごとに、霧島に生きる人々の声に耳を傾けていきます。
そしてその学びの中から、今を生きる私たちの拠りどころを見つけるブログです。

どうぞご覧くださいませ。

 

ーーー

kirishima-gastronomy.com

第1条
 暮らしの源である霧島山に深い敬意を込め、自然の恵みを共有しよう

☆インタビュー
霧島山と共に生きる」 後藤 辰美さん
☆霧島の食と器
「干し魚と野菜の煮しめ」を「紅葉窯(こうようがま)」の器に盛る

ーーー

kirishima-gastronomy.com

第2条
 天孫降臨の地である霧島の食のルーツを学び体験しよう

☆インタビュー
「田んぼと畑に立つ生き方」 古江 真二さん(霧島)
☆霧島の食と器

「親子丼」を「隼風窯(はやせがま)」の小どんぶりに盛る

ーーー

kirishima-gastronomy.com

第3条
 先人たちが連綿と築いてきた食の知恵、技、想いを未来に残そう

☆インタビュー
「ゲタンハに託すふるさとの軌跡」 福島 年子さん(横川町)
☆霧島の食と器
「げたんは」を「岩切美巧堂」の器に盛る

ーーー

kirishima-gastronomy.com

第4条
 霧島が育む食材を学び、使い、みんなで楽しく食べよう

☆インタビュー
「食を通して表現する霧島の過去・現在・未来」 峯下 清孝さん(霧島)
☆霧島の食と器
「ポテトサラダ」を「FUQUGI(フクギ)」の器に盛る

ーーー

kirishima-gastronomy.com

第5条
 受け継がれてきた霧島の食文化をいかし新たな霧島の食に発展させよう

☆インタビュー
「伝統は革新の積み重ねで生まれる」 植山 吉将さん(隼人町
☆霧島の食と器
「つきあげすもじ」を「国分焼」の大皿に盛る

ーーー

kirishima-gastronomy.com

第6条
 霧島の食材で健康や美につながる食べ方をひろめよう

☆インタビュー
「霧島でつくりだす美と健康を人々と分かち合う」 田代 孝幸さん(牧園町
☆霧島の食と器
「霧島サーモンのカルパッチョ」を「夢つる子窯」の平皿に盛る

ーーー

kirishima-gastronomy.com

第7条
 霧島の食を育む山、川、里、海を大切にし、命の循環を守り続けよう

☆インタビュー
「霧島を表現する焼酎造りに挑む」 中村 慎弥さん(国分)
☆霧島の食と器
「鶏のごてやき」と「美の匠ガラス工房弟子丸 薩摩切子の猪口」

ーーー

kirishima-gastronomy.com

第8条
 ワクワクする新しい食の創造にチャレンジできる霧島をつくろう

☆インタビュー
「人と人、人と食をつなぎ創り出す新しい日常」 宮之原 優聖さん
☆霧島の食と器
「鶏と野菜の煮つけ」を「白土焼(しらつちやき)」の鉢に盛る

ーーー

kirishima-gastronomy.com

第9条
 霧島人として、思いやりとまごころで、霧島でしか味わえない食の記憶を贈ろう

☆インタビュー
「駅弁で語り継ぐ霧島の100年」 森の弁当やまだ屋 山田 まゆみさん(隼人町
☆霧島の食と器
「がね」を「朱里窯(あかりがま)」の皿に盛る

ーーー

kirishima-gastronomy.com

第10条
 霧島の多様な食文化を互いに認め「褒めあう食文化」を築こう

☆インタビュー
「ふるさとを潤す水のように生きる」今吉 直樹さん(溝辺町)
☆霧島の食と器
「鶏刺し・白和え」と「岩切美巧堂 錫の酒器」

 

kirishima-gastronomy.com